WindowsにIPythonをインストールして使ってみた(Python2.6)

IPythonとはPython標準シェルの拡張版です。
なかなか評判がいいようで、色々なところでIPythonオススメという内容の記事をみかけます。

TABキーによる補間と、色分けが使えるだけでもインストールする価値があるだろうということで、開発用ローカルPCにIPythonをインストールしてみました。
環境は以下の通りです。

  • OS:Windows Vista
  • Pythonのバージョン: 2.6.1
  • IPythonのバージョン:0.9.1(2009/01/10時点での最新版)

インストールの大まかな流れは公式ドキュメントに従うことにします。

IPython本体のインストール

WindowsにIPythonをインストールするには以下の3つの方法があるようです。

  1. Install using easy_install.
  2. Install using our binary .exe Windows installer, which can be found at here
  3. Install from source, but using setuptools (python setupegg.py install).

今回はeasy_installを使った方法でいきたいと思います。
easy_installとは、PHPPEAR, Rubyのgemみたいなものです。これについては詳しく説明しませんが、もしまだ利用したことのない方は以下のリンクを参考にすると分かりやすいです。

easy_installを使えば、IPythonのインストール自体は非常に簡単です。コマンドライン上で

easy_install ipython

と入力すれば完了です。OSがVistaの場合UACのダイアログがあらわれて煩わしいですが、基本的に「許可」をクリックでOK。以上でIPython自体のインストールは終了ですが、TABキーによる補間機能、色分け機能などを使うためにはPyReadlineというモジュールをインストールする必要があります。以下では、PyReadlineのインストールについて説明します。

PyReadline

ここでは、readlineモジュールのWindows専用版であるPyReadlineをインストールします。公式ドキュメントによると、以下のサイトからダウンロードしたインストーラを使うのが楽だということです。

いくつかファイルがありますが、「pyreadline-1.5-win32-setup.exe」というファイルをダウンロードして実行します。

pythonのバージョンが2.4以下の場合は、さらにctypesモジュールのインストールも必要になるようですが、今回はpython2.6なので必要ありません。そのため、これでIPythonのインストールは完了です。

使ってみる

コマンドライン上でipythonと入力すれば、IPythonが実行できます。パスが通っておらずエラーが出る場合はpythonのインストールフォルダ以下のScriptsフォルダを環境変数に追加してください。
おそらく、IPythonを実行すると以下のようなWarningが出ると思いますが、これはsetsモジュールがpython2.6から非推奨になったためなので仕方ないです。気にせずいきましょう。

C:\Python26\lib\site-packages\ipython-0.9.1-py2.6.egg\IPython\Magic.py:38: DeprecationWarning: the sets module is deprecated
from sets import Set

補間、色分け以外にもたくさん機能があるようなので、利用法については以下のページ等を参考にするといいと思います。